人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々これ好日

"Signs" (2002)

監督:M. Night Shyamalan
テレビでやっていたのでなんとなく見た。
ペンシルヴァニアの田舎に住んでいる家族が宇宙人の侵略に遭遇する。というSFなんだろうと思っていたのだが、実はMel Gibson演じるGrahamが、妻の交通事故での死で一度は捨てた司祭の職に再び戻るまでを描いた、どちらかというとヒューマンドラマだった。
Grahamのちょっと変わった娘のBoは水道水は汚染されていると言って、グラスに入った水を家中に置く。散歩中の妻を事故でひき殺した同じ町の住人のRayに町であうと気まずい思いをする。妻から死の直前に聞かされる謎の言葉が未だに理解できない。司祭ではなくなったのに、懺悔を聞かされたりする、人生に疲れた中年男性をMel Gibsonが渋く演じている。生活の中で少しずつ異変が起きる。とうもろこし畑にクロップサークルができたり、ベイビーモニターから意味不明の交信が聞こえて来たり。それが世界中に起きて、そのうち宇宙人が侵略してくる。侵略なんだけど、怖いシーンはなく、唯一あるのはテレビで流れるブラジルで撮られたお誕生日パーティのビデオだけ。緑色の宇宙人が突然現れるからびっくりする(ちょっとだけのけぞった)けど、出てくる宇宙人もそんなに怖くないし、水に弱いという弱点もなんだか拍子抜けだし。
Reyの家で遭遇した宇宙人の指をGrahamが包丁で切断してしまうのだが、それをうらんでか、宇宙人がGrahamの息子を襲いにくる。その時、妻の言葉(Grahamの弟への言葉がSwing awayで自分への言葉はSee)を思い出す。結局その言葉で息子の命は助かり、信仰も取り戻す。
監督は"The Sixth sense"を撮ったインド生まれのM. Night Shyamalan。自身もRey役で出演している。Grahamの娘のBoを演じたAbigail Breslinは"Law & Order SVU"ですごく上手に演技をしていて将来が楽しみな子役だと思った。弟役のJoaquin Phoenixも良かった。
SFと思ってみると多分物足りないけれど、信仰を取り戻す男の話と思ってみれば面白いかも。
by lerot11 | 2006-06-19 09:47 | 映画メモ