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日々これ好日

赤と黒




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赤と黒。混ざっているように見えて実は混ざっていない。

以前にもここで、アメリカは人種のるつぼと言われるだけあるから人種同士のコミュニケーションもあるだろうと思っていたら、実際は人種や国籍で棲み分けられているということを書いた。

こちらでは、土地や家の値段は良い学校があるかどうかできまる。だれでも評判の良い学校に自分の子供をいれたいと思うだろう。だからわざわざその学区内に入れるように引っ越してくる。すると家の値段が上がり、低所得者層は引っ越さざるをえなくなる。そしてさらに土地はあがる。ただ、アメリカの場合、高所得者と低所得者で分かれるだけでなく人種の問題もからんでくる。
購読しているメイリングリストの中でアメリカについて書いている冷泉彰彦氏は、80年代は統合する方向で様々な人種がいり混ざるようになっていたのに、今は人種ごとに棲み分けが進んでいると言っている。クラスメイトの台湾人は、住んでいる学区の学校は白人が多いので、米国人とのハーフの自分の子供は、アジア人の比較的多い小学校に越境通学させている。例えばラティーノの場合、白人ばかりの学校に行くと、言葉のハンデがある。なので、逆にラティーノの多い学校へ行かせるそうだ。
はたからみると混ざってるように見えても実際は混ざっていない。
 赤と黒が混ざっているように見えても近づくとピグメント同士は混ざっていない。撮りながらそんなことを思った。
by lerot11 | 2006-12-10 14:00 | Photographies