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日々これ好日

”ゲルマニウムの夜”花村萬月

芥川賞を取ったらしいこの作品はとても文学っぽい。主人公の心の動きや他の登場人物の細かい分析があったりする。王国記というシリーズの一作目。
一度出た神奈川県にある修道院兼教護院に、人を殺してから舞い戻った青年の話。
修道院内の暴力、同性愛、修道女との肉体関係。閉ざされた世界で起きる出来事。血のにおいがしてきそうな感じ。
以前奈良原一高の”王国”シリーズの写真をみた。修道士が眉間を押さえている写真。とても有名だと思う。タイトルはそこから?って少し思った。
以前読んだ”聖殺人者イグナシオ”も修道院だった。
表紙のフランシス・ベーコン(Three studies for figures at the base of a crucifixion)もいい。
by lerot11 | 2005-09-24 08:29 | 読書メモ